「勝つのは私です。」
日常で平凡で、ごく普通なんて言葉はありきたりだけど難しい。
ストレス社会である現代なら尚のこと。
人間関係を築いてゆけば、何処かでぶっつかるし…上手くゆかないことだって多くある。ミスも不満も無いままで、築く関係なんて今の世の中探す方が難しい。
必ず、不満が出て…摩擦とストレスの狭間で精神的に疲れを感じることになるんだ。
そう考えると側に居て肩の凝らない間柄は、凄く貴重な関係だ。
好きなことをしているときに、側に居て邪魔にならなくて…それで安心できる者を探すと言う項目を追加した時、さらに一握りの…寧ろただ一人なってしまうかもしれない。
有り難いことに俺にはそんな存在が、俺の幼馴染みであると言う存在が居る。
見た目は十人中八人ぐらいは、平凡と言うであろう容姿。
学校が同じだったころのクラスメートは誰もが、を平凡だと言った。
(自分だって平凡な容姿のくせにようく言うもんだ)
陰口を叩くやつを見る度に俺は思うし…軽く制裁を加えることも忘れないのは言うまでも無いだろうけど。
でも、の良さが分かるのは俺と数人の見る目有るやつぐらいで良いんだけどさ。
実際問題の容姿は悪いわけでは無い。これは、声を大にして言うけどね。
かく言う俺は、人に言わせると美形の分類…しかも女顔の分類に入るそうだ。
幾度と無く、野郎からナンパされたり告白されたりと…正直うんざりした思い出がある。
そんな理由もあるから…まぁ…俺とほとんど一緒に居た所為もあるかもしれないけどね。
そんな俺ととの関係にというか…俺がをますます手放したくないと感じるようになった切欠は、高校に進学した事が大きいと思う。
ちょっと特殊な姫制度により俺が姫という役職について、益々そう思ったし、藤森学園の姫制度というものが、俺を完全に開き直らせた。
女顔も使いようで、他人を利用できる術であり…才能の一種だと完全に教えてくれた。元々、利用できるものは利用する質だったから、あれだけど…確たるものにしたと言う感じだろうか。曰く、図太さに磨きがかかったらしけどね。
まぁ…自分より特殊だと感じる坂本様(初代)を見た所為もあるかもしれない。
自分を晒せる人間がどれだけ、稀なのか…坂本様を見て思った。
だから余計に募らせたのかもしれない。
を絶対に逃がさないと…。例え俺を避けて逃げようとしてもね。
(でもね俺が逃がすと思う?)
毎回は、一生懸命に避けようとしてるのはよく分かるし、この前なんて正面切って「もうほっといて」と言われたけど。
俺は手放すつもりなんて毛頭無い。
は嫌がるかもしれないけど、俺はが思う程をいじめてるつもりも無いし…を大事にしてると思うけど。
まったく伝わらないんだよね…何でかな?
でもね…最後に笑うのは俺なんだけどね覚悟しておいてよね。
おわし
2008.6.25. From:Koumi Sunohara
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