嫌い嫌いも好きのうち |
私の恋は、普通の人の恋の戦法と違う。
された分の愛が欲しい?
それともそれ以上の愛が欲しい?
見合う程の形に残るモノが欲しいですか?
私はそれら全て要らない。
受ける愛より、好きな人に私の愛を捧げたい。
見返りなんて要らない…いいえ…求めてはいけないのだから。
私の愛は見返りを求めてはいけない。
それに気が付いたのはつい最近。
遅いって?まぁ仕方が無いじゃない気が付けないのだから。
第一嫌われたくないじゃない。
見返りを求めて…拒絶されるのはとてつもなく怖い。
本当に私は弱い人間だ。
強気な私しか知らない人は、きっとこんな私を知らない。
何時だって不安で…何時か呆れられることを恐れてるんんて。
きっと…誰も知らない。
そんな私の思い人は……同い年で幼馴染みの間宮茂。
武蔵森のマムシと言えば分かる筈。
好きなモノは爬虫類。嫌いなモノは綺麗なモノ。
少し個性的な私の大好きな人である。
だけど茂は私のことが苦手みたい。
もしかしたら嫌い?ウム…自分で考えてかなりへこむけど…苦手だと思う。
悲しいけれどソレは覆ることのない事実で…最初の頃は凄く凄く落ち込んだけれど、今は考えを変えることにしたの。
本当に嫌いならば、茂はきっと私を側に置かない。
利用価値があろうと無かろうと…本気になれば彼は私を突き放す事なんて簡単なんだと思う。
だって私と茂はつき合いが長いのだから…お互いの苦手な事柄が分かるのだから。
だからね…見返りは要らない。側に居れる事が嬉しいから。
せめて拒絶だけはしないでね…嫌いでも構わない。
嫌われるという事は、少なからず興味があるのだから。
だからね…。
『嫌い嫌いも好きのうち』…この言葉を信じたい。
苦手だけど何時か好きと言ってくれる日を信じて。
おわし
2006.12.4.(改) From:Koumi Sunohara
★後書き+言い訳★ web拍手にて2006.10.11掲載作品。 25お題より、久しぶりの間宮夢です。 一応最強と思われがちな彼女のしおらしさを書きました…数年越しに夢叶うって感じです。 本当に私の自己満足でしたが…ひとまず楽しんで頂けたなら幸いです。 |